【就活】大手自動車部品メーカーはホワイトなのか?理系大卒総合職で6年働いた実態を紹介

就職活動で「自動車部品メーカーはホワイト企業が多い」なんて記事を真に受けていませんか?

もちろんホワイト企業の会社もあるのでしょうが、私が経験した大手自動車部品メーカーは完全にブラック企業でした

今回は、新卒入社の大手部品メーカーで6年働いた生の声を紹介します。

自動車部品メーカーへの就職を考えている理系のかたは是非参考にして下さい。

 

自動車系 大手部品メーカーをおススメできるか

結論として自動車系の部品メーカで働くことはお勧めしません。大手自動車部品メーカーという比較的上流工程にいるにも関わらず、

「残業は月80時間越え」、「とんでもない仕事量」、「納期厳守のプレッシャー」など様々なことに追い詰められついに体を壊してしまいました。サプライヤーの監査業務も担当していたので実感しましたが、下流工程の中小企業になると更に仕事量が多くなり給料が下がる傾向があります。

では、次に自動車部品メーカーで働いていてきつかったことの具体例を挙げて紹介していきます。

自動車部品メーカーできつかったこと

 

① 納期が厳しい/非常に短い

部品が足りなくなると自動車工場が回らなくなるため納期遅れは許されません。基本的に何かトラブルがあっても寝ずの対応や休日出勤などでカバーすることが当たり前です。

また、特に厳しいのが開発系にかかわる人たちです。自動車は開発サイクルが早く、設計や試作品の納期が非常に短いです。こちらも遅れると自動車メーカーの工程が止まってしまうので、何が何でも納期に間に合わせます。

深夜だろうが、土日だろうが間に合わすためなら月80時間残業など当たり前です。

私も開発部署にいたのですが、残業は月に80時間越え(サビ残を入れたら100時間越え) 0時より早く帰れると「今日は早く帰れたな」と思う日を送っていました。

② コストカットが厳しい

就活,自動車部品メーカー

自動車部品メーカーの一番の課題はコストをいかに抑えるかです。

利益率が低い自動車部品メーカーにとってコストカットが重要視されます。

で、一番簡単にコストを削減する方法が人件費。つまり人をカットすることです。一人当たりの仕事が増やされ最少人数でプロジェクトを回すことになります。これにより一人で複数のプロジェクトを抱え込まなければならず、毎日繁忙期状態になれるわけです。

また誰かが辞めるとその人の仕事も担当する羽目になり、さらに負担が増えて人が倒れてしまうという負のスパイラルが続きます。

③ 給料が高くない

家事分担

自動車部品メーカーの大手企業でも給料は大したことありません。待遇が良い会社は他にもありますし、上場企業の中では良くて中間といったところです。

理由は、自動車業界には「完成車メーカーの給料を越えてはいけない」という暗黙の了解があるからです。

TOYOTAやHONDAなどの企業のみを相手にしている会社であれば良いのですが、SUZUKIやダイハツなど給料が安い会社へ部品をおろしていると待遇が悪くなるケースがあります。

何にせよ給料や待遇が良い会社は他にも沢山あるので、「給料が良い」という理由で自動車部品メーカーへ就職をすると後悔することになります。

 

④ 下請法による挟み撃ち

これは大手自動車部品メーカーに限定されますが、下請法に挟み撃ちされます。

下請法は資本金3億円以上ある会社には適用されません。そして自動車メーカーは資本金3億円以下の会社と直接取引をしないのが一般的です。

しかし、部品メーカーはそうはいきません。資本金3億円以下の会社とも取引をしなければ製品を作ることが出来ません。そうするとどうなるのか、自動車メーカーは大手自動車部品メーカーに下請法に関係なく注文をだし、部品メーカーは下請法を守りつつ下請けに部品を発注しなければなりません。

これにより、自動車メーカーから無理なコストダウンの提案があれば利益を削減して対応しなければならなかったり、無茶な納期でも自社内の取り組みでリカバリーする必要が出てきます。

⑤ 文系・理系の業務量の差が明白

全てのメーカー職に言える事かもしれませんが、文系と理系の待遇が違うことが多いです。

文系が着く仕事は一部の仕事を除きほぼ定時で帰れるのに対し、理系特に現場に近い仕事をしていると長時間労働が当たり前になります。

しかし基本給事態は変わらず、昇進は文系の方が早い時さえあります。

⑥ 就職前と就職後のギャップ

ほぼすべての自動車部品メーカーは就活時に独自技術をアピールし「研究ではいかにも画期的な取り組みをし、あなたもそれにかかわれます」みたいな様に見せますが、

90%の社員はコモディティ化された同業他社ならどこでも作れるような製品をできるだけ安く作ることに専念させられます。

画期的な取り組みなどは非常に少なく、自動車メーカーからでた仕様通りの製品をいかに安く作るかが仕事になります。

就活時に過度な期待をし過ぎるとギャップに潰されてしまいますので、注意しましょう。

 

でも悪いことばかりではない

ここまでさんざん悪口を書いてきましたが、もちろん悪いことばかりではありません。

自動車産業は日本で一番進んでいる産業でもあり、モノづくりの考え方や品質保証の方法、プロジェクトの回し方など転職先でも役立つスキルを身に着けることが出来ます。

一言で言うとつぶしが効きやすいスキルを身に着けることが出来るので、比較的転職もしやすいです。

まとめ

今回は自動車部品メーカーへの就職を実体験をもとにまとめてみました。

個人的にはあまりオススメできませんが、「自動車が好き」と言う方はもちろん最適な仕事だと思えますし、モノづくりを学びたい方には是非お勧めします。

しかし、「ホワイト/安定しているから」、「給料が高い」という考えていくと地獄をみることになりますので、一度よく考えてみて下さい。

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